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「チャレンジ大大阪」へのメッセージ

内田樹(凱風館館長、神戸女学院大学名誉教授)

私の在任中、特別顧問になって頂いた内田樹さんからもメッセージを頂きました。鷲田先生のところでも書きましたが、2009年10月1日が初対面。内田さんの「下流志向」しか読んだことがなかった私でした。ナカノシマ大学のキックオフセミナーでお会いしたのを機に、いきなり「教育関係の特別顧問になってください」と電話をかけ、即座に快諾いただいたときの嬉しかったこと。在任中は大阪市のホームページで先生との教育談義を動画配信したこともありました。

退任後も「公共政策ラボ」のセミナーなどで何度もお世話になり、凱風館にも度々お邪魔しています。

内田樹さんからのメッセージです。

「この夏日本の政治は大きく動きました。
古い政治のメカニズムががらがらと音を立てて崩れ出して、これまで見たこともない新しい動きが若者たちを中心に登場してきました。

自公連立政権が選挙権年齢を18歳まで引き下げたのは6月17日のことです。そのとき官邸は『日本の若者たちは政治には無関心だから、メディアさえ抱き込んでおけば、その煽りで簡単に操作できる』と信じていたはずです。まさか、そのあとSEALDsが出現して、国政の土台を揺るがすような流れを作り出すとは想像もしていなかったでしょう。

今にして思えば、5月の『大阪都構想』をめぐる住民投票でも、最終時点では若者たちの、手作りの、非組織的な運動が一気に盛り上がって、僅差での否決に持ち込んだのでした。そのときからすでに政治の『潮目』は変わり始めていたのだと思います。
これから11月のダブル選挙まで、日本の政治がどう変わるのか、僕は注目して見ています。

大きな転換期ですけれど、市民たちひとりひとりと連携して、手触りのやさしい地域共同体を再建するという平松さんのこれまでの政治的信念は若者たちにもきっと支持されると信じています。その政治姿勢をこれからもぶれずに貫いていって欲しいと願っています。」

内田先生ありがとうございます。

 

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