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教育は人が人であるための基本 2015.08.26

報道で大阪市の学力テストの成績が中学で大きくアップしたと伝えられました。
ある方のフェイスブックへの紹介記事投稿に寄せたコメントを再掲します。

「学力テストについて、点数を上げさえすればいいというテクニックだけが向上したのでは何の意味もない。在任中、教育委員会の幹部職員と話し続けていたのは、「応用問題」といわれるB問題を伸ばす努力をして欲しいなぁということで、文教経済委員会でもそういう答弁をした記憶がある。大阪の子どもたちが社会に出てたくましく育つためには、「応用力」が必要だと常々思っていたから。」

点数が上がったことについてとやかく言うつもりはありません。子どもたちが頑張ったのだと素直に認めてあげればいいでしょう。ただし、全国学力テストは何のためにあるのかという点では、今の大阪の教育のあり方について大きな危惧を抱いています。大阪の教員という仕事に、優秀な学生が応募をためらうだけではなくて、教育大学の教授が大阪を勧めないという環境にあるという雑誌の特集が出たのも随分前のこと。

去年の9月11日に私の「公共政策ラボ」とナカノシマ大学の共催でシンポジウム「街場の学びが目指すもの」を開催しました。その動画リンクを改めてご紹介します。動画はこちら
既に6500人を超える方に見て頂いていますが、パネリストは内田樹、釈徹宗、鷲田清一、長谷川惠一の4氏。1年ほど前ですが今見直しても決して古くは感じません。教育がひとをつくる基本とすれば、朝令暮改の政策によって「成果」のみを強要される現場でひとが育つのでしょうか。

人(繋がるということ)のコーナーでは教育のみならず人が繋がってこそある大阪の未来を展望したいと思っています。

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