HOME > いっしょにやりまひょ TOP

今日が期日前最終日 2015.05.16

政府の思惑は今回の住民投票が憲法改正の国民投票に向けてのシミュレーションだという解説を見かける。つまり大阪市解体、廃止という、命と暮らしを守るべき自治体の廃止を上から目線で実験台に乗せるということ。
実験台に乗せられているのは、269万大阪市民の命と暮らし。

地方自治というのは地域特性を一番理解しているそれぞれの町の人々の手にある自衛の歴史。国にとっては面倒なややこしさ一杯の歴史とも言える。それがまるでゲームのようにリセットボタンひとつで台無しにできるなら、こんなに好都合なものはない。

そのボタンを欺瞞に満ちた「都」という装飾だけが立派に見える空虚な「箱」にいれたのが「特別区設置協定書」。いわゆる「都構想」。現実から目をそらすために、何年もかけて「大阪市悪者伝説」を刷り込み、一方の大阪府の財政については見かけ以外一向に改善の兆しも見えない。

「悪役」が滲みついたイメージを、当代一の人気者政治家が、日々言いふらすことで多くの人が信じてしまうのも当然の流れ。今回の論争の中で明らかになったのは大阪維新の会という政治集団が目指すものは、「排斥の論理」。投票にかけられる「協定書」自体も他派を排斥して勝手に作り上げた代物。

実験台に乗せられている人たちには周到な麻酔が打たれているので、多くの人たちが幻想を抱いている。今、私たちに残されている時間は限られている。根っから「従わざるものは去れ!」という思想を持つ集団につき従うのか、「なにわ」の町衆の力で、排斥集団にに抵抗しながら「和」を目指すのか。

そんなことまでが問われている「大阪市廃止、解体」構想は、決して通してはならない「危険」な実験である。「なにわ」の伝統、歴史、文化を守りながら、今後の大阪に期待できるのは、「維新」ではなく「市民のいのち、暮らし」を守りながら、民主主義の下で「誇りある町」を目指す統一行動である。

限られた時間の中で、是非反対票を入れて頂きたいという動きを続けていく決意です。迷われている皆さん、立ち止まって「反対票」を入れてください。二度と戻らない道へ迷いこまないためにも。

2015年5月16日

gaitou

5月14日 天下茶屋での街頭演説 撮影:安達雅之さん

 

[Category:その他,コラム