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離党騒ぎと各地の政活費不正報道から連想~大阪ダブル選 2015.08.20

日本の政治の劣化…既成政党への不満、閉そく感。そんな状況で飛び出してきたのが橋下・松井両氏の「大阪維新の会」。いまや既成政党(野党第2党)になってその資質がより一層問われます。

壊すのは大得意の方たちに蹂躙された大阪。その現実の姿に、失意の底にいる人たちは、民主党に期待し裏切られ、自民党に期待しこんなはずではなかったとまたほぞを噛む多くの人たちの思いと重なるような気もします。政治不信からくる棄権の増加。そして無関心という流れは、時の権力者にとっては都合のいいものだった時代もあるでしょう。

また政権与党である公明党の支持母体、創価学会の中にも、安保法制を巡って現在の政府のやり方に大きな不満が噴出しつつあるという。当然でしょう。何しろ綱領の第一に(生命・生活・生存)の人間主義を掲げた人権の実現を目的にしている党なのですから。

既成政党の枠を超えた動きが大阪市の住民投票でした。その後の大阪会議を巡る騒動を、面白おかしく伝えるメディアが多いことにも辟易とする日々でした。

4月12日に行われた統一市議選投票率が48.64%。一方、5月17日の住民投票は66.83%。個人名を書くことで比較的投票しやすい普通選挙に比べ、棄権者が多いのではないかと心配されていた予想を大きく覆す結果でした。何が投票所へ足を運ばせたのか。

多くの大阪市民が関心を寄せた裏には維新の会VSそれ以外の政党という枠組みだけでは語れない、市民ひとりひとりの思いがあったということにいま一度関心を寄せるべきだと思います。マスコミは大きな目にみえる現象を押さえるのは得意ですが、往々にして個人の動きからは遠くなりがちです。

11月22日ダブル選挙を既成政党の枠組みで考えると、またしても中央政界の目論見だとか利権の対立だとかに焦点が当てられがちになりそうです。私たち反対票運動をした中では、いわゆる「都構想」と呼ばれるものの実態は「まやかし」「ごまかし」路線に過ぎないと結論は出ているのですが、多くの賛成票を入れた市民の中にはまだ気付いていない方たちも多くおられると思います。

11月22日を、大阪の歴史、伝統、文化を大事にしながら「大阪」から日本を変えるための第一歩にできるのは大阪府民、市民です。

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