大学統合について

2016.01.28

『五代友厚と大阪市立大学との意外な関係!?』
この話題のきっかけは「府議会・市会」での議案可決というニュースが流れたことと、可決に至る経緯の中で附帯決議がついていること。法的拘束力はないものの全会一致でのこの附帯決議をどう捉えるのかなどこれからの流れを色々な角度で見守りたいです。

動画は5分32秒です。是非ご覧ください。

この収録を終えた後の1月20日、市大学生さんが中心になってこの問題を考える「大阪の公立大学のこれからを考える会」にお邪魔しました。府議会・市議会での議決があたかも「統合」が決まったかのように伝えられる中で危機感を持った両大学の学生、教授、OB、市会議員の方も集まって開かれたものです。

その会で、動画で触れている去年2月に発表された「新・公立大学」大阪モデル~(基本構想)ですが、一体誰がどのようにまとめたのか、大学関係者でも殆どその過程を知らないということでした。

大阪市大の学長・理事長の選考は、教職員の投票を経て決めていたのを、2013年8月に橋下市長(当時)が「ふざけたこと。そんなのは許さん。学長を選ぶのは市長であり、選考会議だ」という見解を出し「選考会議」で決められることになっています。

市の最高権力者が決めた方針ですから、学長選挙直前だった市大ではかなりの混乱があったことでしょう。日本の公立大学で一番古い歴史をもつ大阪市立大学。そこで学び、研究する人たちにとって、「大学の自治」だとか表だって言えない雰囲気が醸し出されているのではないかと不安に思います。

自由な風潮と地域に寄与するあるべき公立大学の姿とは何か、建学の精神というと古臭いと思われるかもしれませんが、「統合ありき」ではない道が示されることを望みます。